ANGELS IN AMERICA

数年前にアメリカで放送されたテレビドラマ「ANGELS IN AMERICA」
すでにビデオはレンタルされていますが、
テレビ放送を待っていました。

CATVでやっと放送されて、4週連続テレビにかじりつくようにして
すっかりはまってしまいました。

元々は舞台物だったのをドラマ化し、
巨匠マイク・ニコルズが監督
アル・パチーノの爆発するような演技と
メリル・ストリープの一人複数役を無難にこなしてる大物振りと
エマ・トンプソンのまじめに笑わせてくれる演技が
そんなに前には出ず、でも見ごたえ十分の作品でした。

映画ではなく、ミニシリーズ物のドラマでしか表現できない
細かな人間関係や、一見不要とも思われるシーンが
あとの複線になっていたりと「エイズ」「バイセクシャル」「宗教」など
テーマ的には重いものになり勝ちですが、
ブラックなユーモアを沢山ちりばめられた秀逸な作品でした。

毎話に見所があり、舞台の戯曲らしく長い台詞回しも楽しめたり
舞台ならではのクサイ?芝居もしっかりとドラマに溶け込んでいて
随所で笑わせてくれます。

話は20数年前のニューヨーク
いろんな意味で、今思うと世界が少しずつ変わり始めた時代でもありました。

最近のアメリカテレビドラマは
これがドラマ?と思ってしまうほどにお金がかけられていて
壮大なストーリーが展開されますが、
ちょっとしぼみぎみな映画に期待できないならと
テレビドラマに目を向けている巨匠たちの作品を
じっくりと時間をかけてみるのもいいですね