ANGELS IN AMERICA

数年前にアメリカで放送されたテレビドラマ「ANGELS IN AMERICA」
すでにビデオはレンタルされていますが、
テレビ放送を待っていました。

CATVでやっと放送されて、4週連続テレビにかじりつくようにして
すっかりはまってしまいました。

元々は舞台物だったのをドラマ化し、
巨匠マイク・ニコルズが監督
アル・パチーノの爆発するような演技と
メリル・ストリープの一人複数役を無難にこなしてる大物振りと
エマ・トンプソンのまじめに笑わせてくれる演技が
そんなに前には出ず、でも見ごたえ十分の作品でした。

映画ではなく、ミニシリーズ物のドラマでしか表現できない
細かな人間関係や、一見不要とも思われるシーンが
あとの複線になっていたりと「エイズ」「バイセクシャル」「宗教」など
テーマ的には重いものになり勝ちですが、
ブラックなユーモアを沢山ちりばめられた秀逸な作品でした。

毎話に見所があり、舞台の戯曲らしく長い台詞回しも楽しめたり
舞台ならではのクサイ?芝居もしっかりとドラマに溶け込んでいて
随所で笑わせてくれます。

話は20数年前のニューヨーク
いろんな意味で、今思うと世界が少しずつ変わり始めた時代でもありました。

最近のアメリカテレビドラマは
これがドラマ?と思ってしまうほどにお金がかけられていて
壮大なストーリーが展開されますが、
ちょっとしぼみぎみな映画に期待できないならと
テレビドラマに目を向けている巨匠たちの作品を
じっくりと時間をかけてみるのもいいですね

単純な私

ピクサーの新作「カーズ」
「バグスライフ」「モンスターズインク」「トイストーリー1&2」「Mr.インクレディブル」「ファインディングニモ
もちろんぜぇ〜んぶ見とります。

スティーブ・ジョブスが興したこだわりの高品質映画制作所と私は感じていて
http://www.pixar.com/jp/
子供から大人まで何回見ても楽しめる作品を作る
アメリカの宮崎駿的存在。

さて、今回の「カーズ」
いやいやぁ やられました。
またしてもって感じでした。
面白いっ!
帰ってきて早速カーズのサイトにアクセスし壁紙をマックィーンに変更。
単純な私です。
日本のサイトはまだ製作途中な感じなので、ぜひアメリカのサイトを訪れてみてくださいませ
http://disney.go.com/disneypictures/cars/

さらに進化したCGアニメの実力は遂にここまで来たのかと
オープニングからスクリーンに釘付け
車好きにはたまらない作品ですねー

劇中の細かいボケと突っ込み
エンドロールが終ってもまだ何か仕掛けがあるのでは?と
席を立つのが惜しくなるほどのオススメ作品!
ぜひこれは劇場で見ましょう〜!!

お決まりのオープニング・ミニ・ムービーも
かなり笑えて面白かったです!
「one man band」台詞は全く無しで
音楽と表情だけで見せてくれる5分ほどの作品
本編に負けないほどの造り込みがすんばらしすぃ〜!

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女

thx_19692006-02-24

LOTR」シリーズの終わりを待っていたかのようなタイミングで
ハリポタとはまた違う世界観を造り
最後に出てきた大御所
ウォルト・ディズニーが大金をかけて世に出した
C・J・ルイス原作の「ナルニア国物語


原作は全7巻
今回の「第1章:ライオンと魔女」次第では
超大作のシリーズ化で
ハリポタの追撃を狙い所でしょう


必然的なオープニング
偶然的なエンディング
大人が見てもそこそこ楽しめ
子供が見ると喜ぶだろう物語は
ディズニーらしく血を流さずに
伝説上の動物や多彩な登場人物が
それほど難しくなく絡まって
由緒正しいブリティッシュ・イングリッシュを話す


どちらかと言うと冒険スペクタクル色が濃い
LOTR」の方が好きだった私にとっては
ちょっと物足らないストーリー展開
エンディングの戦闘シーンや
「魔法の国」の魔女との戦いなので
結局は何でもありの結末には
ちょっと残念...


それほど期待はしていなかったものの
監督が「シュレック」の監督と言う事もあり
ユーモアを期待したんだが
原作にとらわれ過ぎたのか?
四角四面な収まり方
もう少し冒険しても良かったんじゃない?


ライオン・キング
アスラン王の声をリーアム・ニーソンが吹き込み
落ち着いた雰囲気が良かったです!


この手の映画って
一回見ただけで判断するよりも
第2章が公開された時に
見返してみると結構良かったりするんですね
それまではちょっと保存版かな?!

munich

thx_19692006-02-13

去年の「ターミナル」以来
何かをやりたいのか?
新作の連打
スピルバーグ印の作品がこの所目白押し
製作・監督の「ミュンヘン
製作総指揮の「レジェンドオブ・ゾロ」
製作の「SAYURI」
昨年の失敗作?「宇宙戦争
今年に入ってからの製作「父親たちの星条旗


劇場公開中の「ミュンヘン
トリノに引っ掛けて
ミュンヘンオリンピックの題材を選んだわけでは
無いと思うけど タイミング的に微妙な題材
ヨーロッパと中近東の歴史と政情が解っていれば
もっと面白く見れたのかもしれないが
重く ややこしく 難しい映画
決して家族連れやカップルで見る
いつものスピルバーグ的な要素が
ほとんど見られなかった


プライベートライアンでは
ビッグスターが二人と
戦争をテーマにしながらも
見ごたえのある映像美を見せ付けてくれたが
今回の作品は何をやりたかったの?
実話を世の中に知らしめたかった
って言うのは もっと若手に任せておけば良いのにと
2時間40分の長尺を 飽きさせはしなかったものの
珍しく淡々と物語が流れていきました


お決まりのジョン・ウィリアムスの音楽と
「トロイ」のエリック・バナ
「シャイン」ジェフリー・ラッシュ
輝いてはいたが どうもしっくり来ない作品


見終わった後も 胸にぐっと来るような感じでもなく
つっかえるでもなく 何も残らない...
個人的にスピルバーグがすきと言う
そんな理由だけで見に行って
期待が大きすぎたのかもしれません


ラストのブルックリンからマンハッタンを望む
波止場でのエンディング
マンハッタンをカメラがパンして
最後に止まった先に映っていた
ワールドトレーディングセンタービルの
大きな二つの雄姿がこの作品の締めくくりだったのか?


次回作「父親たちの星条旗」は
硫黄島での攻防をクリント・イーストウッドが描く作品
去年から話題になっているこの作品に期待大!

オスカー!

今年もそろそろアカデミー賞の季節がやってきました!
先週発表されたノミート作品を見ていて
イギリス映画の活躍とアン・リー監督の問題作が
目を引きますね


「ブローク・バック・マウンテン」は今回最多の8部門でのノミネート
ゲイのカウボーイの物語と言う事ですが
「グリーン・ディスティニー」のリベンジなるか?!


カポーティ」と「クラッシュ」はイギリスの映画
2作品ともアメリカのボックスオフィスをしっかりと賑わせた作品でもあり
こちらも日本公開が待ち遠しいです


グッドナイト&グッドラック」はあの「ER」
ジョージ・クルーニーが監督した作品
確か劇場作品では「コンフェッション」に続く2作目
テレビドラマも2本くらい監督はしているものの
いきなりの作品賞ノミネートは凄いです!


1993年「シンドラーのリスト
1998年「プライベートライアン
この2作品に続き、作品賞に輝けるか?
2005年の問題作「ミュンヘン


今年の5本は、例年に比べ中身の濃い5本になったような気がします
作品賞と監督賞のリストがまったく同じというところにも
さぁどうなるか?!って楽しみが隠されていますね〜!!


主演女優賞は 個人的にはシャーリーズ・セロンに取ってもらいたいが
キーラ・ナイトレイが受賞すれば 最年少受賞として名前を残すことに


助演男優賞でノミネートのマット・ディロンは
名役者勢揃いの中の一人ですが これで本格復活なるか?!


長編アニメ賞には 日本の宮崎駿が2回目のノミネート
2002年に「千と千尋の神隠し」で見事受賞したものの
本人は会場に居らず キャメロン・ディアスがオスカーを大事そうに
抱えていたのが印象的でした
 今回は ぜひ会場に行っていて欲しいですね〜
もしかしたら キムタクも会場入り?


そんなこんなの ノミネートリストはこちら↓


●作品賞
ブロークバック・マウンテン」(アン・リー監督)
カポーティ」(ベネット・ミラー監督)
「クラッシュ」(ポール・ハギス監督)
グッドナイト&グッドラック」(ジョージ・クルーニー監督)
ミュンヘン」(スティーブン・スピルバーグ監督)


●監督賞
ジョージ・クルーニー監督(「グッドナイト&グッドラック」)
ポール・ハギス監督 (「クラッシュ」)
アン・リー監督(「ブロークバック・マウンテン」)
ベネット・ミラー監督(「カポーティ」)
スティーブン・スピルバーグ監督(「ミュンヘン」)



●主演男優賞
フィリップ・シーモア・ホフマン (「カポーティ」)
テレンス・ハワード (「Hustle & Flow」)
ヒース・レジャー (「ブロークバック・マウンテン」)
ホアキン・フェニックス (「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」)
デビッド・ストラザーン (「グッドナイト&グッドラック」)


●主演女優賞
ジュディ・デンチ(「Mrs .Henderson Presents」)
フェリシティ・ハフマン(「トランスアメリカ(仮題)」)
キーラ・ナイトレイ(「プライドと偏見」)
シャーリーズ・セロン(「スタンドアップ」)
リース・ウィザースプーン(「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」)


助演男優賞
ジョージ・クルーニー(「シリアナ」)
マット・ディロン(「クラッシュ」)
ポール・ジアマッティ(「シンデレラマン」)
ジェイク・ギレンホール(「ブロークバック・マウンテン」)
ウィリアム・ハート(「ヒストリー・オブ・バイオレンス」)


助演女優賞
エイミー・アダムス (「Junebug」)
キャスリーン・キーナー (「カポーティ」)
フランシス・マクドーマンド (「スタンドアップ」)
レイチェル・ワイズ (「The Constant Gardener」)
ミシェル・ウィリアムス (「ブロークバック・マウンテン」)


●長編アニメ賞
ハウルの動く城
ティム・バートンのコープスブライド
ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」


外国語映画賞
「Don't Tell」(イタリア)
「戦場のアリア」(フランス)
白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」(ドイツ)
「Paradise Now」(パレスチナ
「Tsotsi」(南アフリカ


脚本賞
「クラッシュ」
グッドナイト&グッドラック
「Match Point」
「The Squid and the Whale」
シリアナ


●脚色賞
ブロークバック・マウンテン
カポーティ
ナイロビの蜂(仮題)」
ヒストリー・オブ・バイオレンス
ミュンヘン

スタンドアップ

thx_19692006-01-30

原題「NORTH COUNTRY」 直訳すると「北国」?
舞台はノースダコタの炭鉱
雪の積もった寒々とした土地で
今や社会派女優シャーリーズ・セロンが 夫に暴力を受ける
両親のいる 炭鉱の町へ子供二人を連れて戻った先には
女性をやっと受け入れだしたものの まだまだ男尊女卑で
会社の体面を保つためだけに 女性を何とか受け入れているという
状況の中へ飛び込んでいかざるを得なくなる


舞台はセクシャル・ハラスメントの裁判がアメリカでも始まろうとしている時代
ある意味この炭鉱の裁判が 国中でセクハラ裁判のきっかけになったと言う実話を
基にして造られています


監督はニュージーランドの女性監督ニキ・カーロ
劇場作品2作目にして 主演にシャーリーズ・セロンを迎え
ボブ・ディランの唄をあちこちに散りばめ
2時間強 重く感じることも無く
物語を淡々と進めてくれています


綺麗だけではない シャーリーズの演技が光り
周りを固める俳優人もじっくりとポイントを押さえる様な
メリハリの利いた演技で見ごたえ十分
シシー・スペイシクの母親役は大満足!


エンディングは見えているものの
ラスト数分間のウッディ・ハレルソンのやり手弁護士に見えない
誘導尋問がぐっときた
「NORTH COUNTRY」だけあって人の感情をホッケーに例え
「リンクに赤い染みを作るか?黄色い染みを作るのか?」と煽り
この質問は勇気が無くて一緒に戦わない傍観者にも言えることだ
と言わんばかりに傍聴席を睨む


もちろん劇中ではホッケーのシーンもあり
主人公ジョージーの息子はホッケー選手で
ウッディ演じる弁護士は もと地元でのスター選手
赤い染みは 相手と真っ向勝負し血を流す英雄
黄色い染みは 怖くなって逃げ 小便の染みを残す者
なんてアメリカらしく 分かり易いんだろうと思いつつも
じぃ〜んと感動してしまいました


劇中では アメリカンビールがボトルごと飲まれ
やはりバーボンがストレートで飲まれていました


しかしシャーリーズ・セロンは綺麗!!!
「マイティージョー」ではゴリラと いやビル・パクストン
ディアボロス」では アル・パチーノとキアヌー
「ザ・ダイバー」では キューバ・グッティング・Jrとデ・ニーロ
「バガーバンスの伝説」では レッドフォード監督の下マット・デイモン
「15ミニッツ」で またもデ・ニーロ
下積みは長かったものの ここ数年スクリーンだけではなく
巷もにぎやかにしてくれる大女優さん
次回作はそろそろ公開される?
 アメコミのヒーロー「イーオン・フラックス
監督が日系の女性監督カリン・クサマ
また違う一面を見せてくれそうで楽しみです!

ロード・オブ・ウォー

thx_19692006-01-11

ちょっと地味でしたが お正月映画の一つ
この所 絶好調のニコラス・ケイジ主演
シモーヌ」「ガタカ」のアンドリュー・ニコル監督作品
シリアス路線にしたかったのか?
実話に基く武器証人の話なので 少し柔らかくしたかったのか??
その所が中途半端な感じになってしまって
しまりが無かった様に感じてしまいました


これも地味な役柄のイーサン・ホークが勿体無いような
「トレーニング・デイ」の精悍な感じが全然出せていなかったようにも感じました


オープニングのCGが結構強引で
これがこの映画全体の雰囲気を醸し出していたのか!とも
見終わって思えました
数人の武器商人の話を ニコラス・ケイジにかぶせ
結局はアメリカが世界のあらゆる所で戦争を起こしているんだよ〜と
言いたかったような作品で いっその事実際のニュース映像なんかを
ばさっっと散りばめて エグさ有りの超シリアスにした方が
もうちょっとはインパクトが残ったのかもしれないですね


ウクライナ生まれと言う主人公兄弟
出てくるお酒は ウォッカ
世界に出て行って クリスタルやジョニ黒を飲んでいるシーンもあるが
やはり自分の国のお酒が落ち着くような雰囲気を醸し出していました


2006年の劇場公開作品第2弾として
スピルバーグ監督の「ミュンヘン
シャーリーズ・セロンの「スタンドアップ」なども
超社会派作品のようですので その先駆けを狙ったのか?
同時期に公開してしまうと埋もれてしまう恐れがあったのか?
期待していただけにちょっと残念でした...


エリック・クラプトンの代表作「コカイン」が
ニコラス・ケイジの弟が コカインにおぼれるシーンでガンガンに流されていて
う〜ん ベタ過ぎっ
ガタカ」がスタイリッシュで切れのいい作品だっただけに
あの路線で走って欲しかったなぁ〜

ちょっと地味でしたが お正月映画の一つ
この所 絶好調のニコラス・ケイジ主演
シモーヌ」「ガタカ」のアンドリュー・ニコル監督作品
シリアス路線にしたかったのか?
実話に基く武器証人の話なので 少し柔らかくしたかったのか??
その所が中途半端な感じになってしまって
しまりが無かった様に感じてしまいました


これも地味な役柄のイーサン・ホークが勿体無いような
「トレーニング・デイ」の精悍な感じが全然出せていなかったようにも感じました


オープニングのCGが結構強引で
これがこの映画全体の雰囲気を醸し出していたのか!とも
見終わって思えました
数人の武器商人の話を ニコラス・ケイジにかぶせ
結局はアメリカが世界のあらゆる所で戦争を起こしているんだよ〜と
言いたかったような作品で いっその事実際のニュース映像なんかを
ばさっっと散りばめて エグさ有りの超シリアスにした方が
もうちょっとはインパクトが残ったのかもしれないですね


ウクライナ生まれと言う主人公兄弟
出てくるお酒は ウォッカ
世界に出て行って クリスタルやジョニ黒を飲んでいるシーンもあるが
やはり自分の国のお酒が落ち着くような雰囲気を醸し出していました


2006年の劇場公開作品第2弾として
スピルバーグ監督の「ミュンヘン
シャーリーズ・セロンの「スタンドアップ」なども
超社会派作品のようですので その先駆けを狙ったのか?
同時期に公開してしまうと埋もれてしまう恐れがあったのか?
期待していただけにちょっと残念でした...


エリック・クラプトンの代表作「コカイン」が
ニコラス・ケイジの弟が コカインにおぼれるシーンでガンガンに流されていて
う〜ん ベタ過ぎっ
ガタカ」がスタイリッシュで切れのいい作品だっただけに
あの路線で走って欲しかったなぁ〜